エコスグループの環境方針
エコスグループは、環境活動の理念と活動指針を『エコスグループ環境方針』として制定しています。持続可能な社会の実現に向け、環境方針に沿って、地球環境に配慮した事業活動を推進していきます。
①地域の食生活文化貢献のため、環境に配慮した安全で安心な商品づくりと提供に努めます。
②地球温暖化防止のため、環境に配慮した店舗づくりをめざし、省資源・省エネルギーに取り組みます。
③資源循環社会実現のため、廃棄物の削減と資源の有効活用に取り組みます。
④食品ロス問題に積極的に取り組み、食品廃棄の抑制、食品残さを利用したリサイクル・ループを推進します。
⑤この方針を全社員に周知徹底し、社員一人ひとりが環境に配慮した取り組みを実践し、環境に関連した法規制を順守します。
気候変動への対応(TCFD提言に沿った情報開示)
エコスグループは、気候変動問題に関して「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に沿った取り組みと情報開示を行っています。CO₂排出量の継続的な削減に努めながら、事業の持続性を向上させ、企業価値向上につなげていきます。
TCFD提言に沿った情報開示
環境に配慮した店舗づくり
CO₂排出量削減に向けた取り組み 食品スーパーマーケットは、販売用の冷蔵・冷凍ケースや店舗内外の照明や空調機など事業を通じて様々な機器を使用しているため、多くのエネルギーを消費しています。エコスグループ各店舗では、エネルギー管理を徹底し省エネに取り組みつつ、環境負荷の低減に資する設備を積極的に導入し環境配慮型の店舗づくりを推進しています。また、廃棄物の削減や再資源化にも積極的に取り組んでいます。
リーチインケースを設置
冷凍食品コーナーでは、開閉式の冷凍ケース(リーチインケース)を設置し、商品パッケージが広く見渡せる陳列により扉の開閉を少なくすることで消費電力を削減しています。
電力のデマンドコントロールによる省エネ
店舗で使用する電力量を可視化し、監視、調整をするデマンドコントロールを行う事で、電力使用量の抑制に努めています。
再生可能エネルギーのへの転換
再生可能エネルギーへの転換も進めており、すでに本部の一部施設・店舗(32拠点)の外看板照明の電力を再生可能エネルギーへ切り替えています。
店舗屋根の上へ太陽光パネルの導入を進めています。CO₂を排出せずに太陽光で作られた電気を店舗で消費することで、CO₂排出削減に貢献していきます。
各店舗にリサイクルステーションを設置し、お客様の家庭から排出される資源物の回収・再資源化を行っています。焼却せずリサイクルすることで、 年間約661kgのCO₂排出量の削減につながっています。
プラスチック廃棄物削減の取り組み エコスグループでは、改正容器包装リサイクル法の施行に伴うレジ袋有料化以前の2009年から茨城県及び栃木県店舗でレジ袋有料化を開始し、マイバック運動を推進するなど、プラスチック廃棄物削減へ取り組んできました。近年、プラスチック焼却時のCO₂排出や海洋プラスチックごみについての懸念が高まっており、エコスグループでも、店舗で無償提供するプラスチック重量を、2020年度比50 % 削減する目標を掲げ、プラスチック廃棄物削減に積極的に取り組んでいます。
プラスチック製容器類を紙製へ切替え
店舗で無償提供されるプラスチック製品の75%を占めていたデザート用スプーンを袋も含めて紙製へ変更しました。これにより約5.5t削減することができました。また、カットフルーツの容器をプラスチック製から紙製へ切替を進めております。
トレーを使わない商品づくり、リサイクルトレーの利用
3R(リデュース・リユース・リサイクル)を意識し、トレーを使用しない商品の提供や、プラスチック廃棄物の発生抑制を図っています。
資源循環社会の実現へ向けた取り組み
各店舗で排出される段ボールや発泡スチロール、お客様から回収した資源はエコスグループの株式会社TSロジテックが運営するリサイクルセンターに集められ、目視による分別の徹底、減容・圧縮処理を行い、環境負荷を最小限に抑えた上でリサイクル事業者に引き渡されています。このプロセスを回すことにより、焼却廃棄物の削減、CO₂排出量の削減、資源の有効活用に貢献しています。
資源物が生まれ変わるまでのプロセス
店舗や店頭リサイクルボックスでお客様から回収した資源は、物流納品の帰り便を利用し運搬しています。帰り便を利用することで、別の輸送手段を用意する必要が無いため、無駄なエネルギーやCO₂の排出を防ぎ、生産性の向上にもつながっています。
食品リサイクル・ループの取り組み エコスグループでは、各店舗の作業過程で排出された野菜やお弁当材料などの食品残さを、新しい食品を生み出す堆肥や飼料として再利用する取り組みを進めています。2002年に開始したこの取り組みは、世界で拡大しつつある「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の先駆けとなるものです。他にも、環境にやさしい商品の開発・販売や、売り切り販売を積極的に行うことにより、食品廃棄物の低減化に努めています。
環境関連報告書
環境活動の歩み
1998年・6月
店舗から排出される食品残さの食品リサイクル(堆肥化)を茨城地区で開始
1998年・11月
ペットボトル再生繊維によるユニフォーム(ブルゾン・エプロン)を採用
2000年・4月
トレー、牛乳パックの店頭回収を開始
2000年・12月
茨城物流センター内に発泡スチロール減容機を設置
2002年・1月
JA北つくばとの食品リサイクル・ループ(契約栽培米プロジェクト)の開始
2002年・4月
環境アセスメント委員会を設置
2002年・10月
食品リサイクル・ループによる特別栽培米コシヒカリ(通称エコス米)の販売を開始
2003年・1月
茨城県内の店舗から排出されたダンボールを圧縮する資源リサイクル施設が稼動
2003年・8月
ペットボトルの店頭回収を全店で開始
2004年・5月
エコス特別栽培米 田植えツアーを開始
2004年・9月
エコス特別栽培米 稲刈りツアーを開始
2004年・9月
食品リサイクル・ループによる契約栽培野菜の販売を開始
2004年・10月
オール電化店舗の取り組み開始
2006年・10月
食品リサイクル(液飼化)を東京地区で開始
2007年・5月
食品リサイクル・ループで生産した豚肉(商品名 旨香豚)の販売を開始
2007年・7月
古紙の資源リサイクル・ループとして再生トイレットペーパーを店舗および本部内のトイレに設置
2007年・8月
特別栽培米コシヒカリが食品資源利活用として農林水産省の補助事業認定
2008年・1月
食品トレーを使わないお肉売場の展開開始
2008年・4月
缶の店頭回収を全店で開始
2008年・4月
産・官・学連携事業による「バイオマス利活用推進エコス米マニュアル」完成
2008年・6月
茨城県内一部店舗においてレジ袋の無料配布中止開始
2008年・6月
ミックスペーパーのリサイクル開始
2008年・10月
ペットボトル・キャップ(エコキャップ)の店頭回収を開始
2009年・6月
福島県および茨城県内一部店舗にてレジ袋の無料配布を中止
2009年・9月
消費電力量のデマンド監視装置を設置
2010年・2月
特別栽培米コシヒカリ及び旨香豚が食品リサイクル推進環境大臣賞奨励賞を受賞
2010年・2月
栃木県内一部店舗のレジ袋無料配布中止
2010年・6月
食品トレーの店舗回収を全店で開始
2010年・9月
埼玉県狭山市および茨城県桜川市にて自社の資源リサイクルセンターが稼動開始
2012年・3月
九都県市容器包装ダイエット宣言に参加
2012年・6月
奈良橋店(東京都東大和市)にて東京都簡易包装商品購入促進の実証実験を実施
2013年・8月
小平店(東京都小平市)にて東京都容器包装廃棄物発生抑制の実証実験を実施
2013年・11月
日本食糧新聞社主催 食品安全安心・環境貢献賞奨励賞を受賞
2015年・7月
食品リサイクル・ループによる”地球環境にやさしい桃”の販売開始および食育体験桃狩りツアーを開始
2015年・11月
“旨香豚”“地球環境にやさしい桃”が「第7回フード・アクション・ニッポン アワード2015」に入賞
2021年・7月
再生可能エネルギーの導入開始
2022年・3月
環境アセスメント委員会を発展的解消し、新たにサステナビリティ推進委員会を設置
2022年・10月
TAIRAYA大子店(茨城県久慈郡大子町)にて太陽光パネルを設置